「このままじゃ人生失敗で終わってしまう」
「自分は情けない人間だ。人前に出られない」
「会社に行きたくない。でも家にもいたくない」
こういう心境になってくると、いつの間にか引きこもりになってしまいます。引きこもりしても問題ないじゃないか、という意見もチラホラ聞こえてきます。ネットでなんでも出来るんだし。程よく日光浴びてれば病気にもならないだろう、とか言われます。僕もそう思います。別に引きこもろうがどこに行こうが、社会との接点はもはやほとんどネットになってしまったので、リアル環境での居場所はあまり問題にならない。
ただ僕たちも動物なので、一応身体を動かして、血流を良くしたり身体をやわらくするようストレッチしたり、とかはしなきゃいけないけど、そこを気を付けてればいいっしょと。
僕はもう長年リモートワークをやっているので、自宅にいることも多いし、たまにオフィスで仕事することもあるんで、よく「社長さんですか?」とか間違われることもあります。まあでもいわゆる引きこもりです。引きこもってます。
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社会と繋がれない人の価値って?
リモートワークとかじゃなく、完全に仕事を放棄してしまったタイプの引きこもりっていうのは、一応資本主義社会の枠組みでいえば、どうにかして軌道修正すべきです。日本人は、労働する義務があり、納税する義務もある。ってことはつまり、困っている人を助けることが義務化されていると表現してもいい。この目標自体は良いことだなと思います。
でも諸般の理由で働くことができなくなった人、特に、身体は健康なんだけど鬱病で働きたくない人などは、どうやったら社会復帰できるのか。この点については僕はシンプルに、給料をもらいながらしっかり休職すべき思ってます。鬱病は会社の責任だと思ってるので、人事に堂々とリクエストすれば良い。
さて、では身体も精神も元気だけど、なぜか仕事に就けない人はどうするか。転職面接してもなぜか不合格。思い当たる節もないし、面接の雰囲気もそんなに悪くなかった。でも不合格。理由がわからない。こんな人は「ああ、自分はよっぽど無価値な人間なんだな」と悩む日々を迎えるのでは思います。これ、真っ向から否定させてください。
世の中を動かしているのは、個人ではなく需要と供給のバランス。それだけ。
社会から求められていないんだ、と感じても、それに動じないで欲しい。世の中の社会全体を覆っている、ふわっとした「雰囲気」・・・これは僕とかあなたとかがどんなに頑張っても変えられないものです。世の中の需要と供給は、日本だけでもなく、アメリカやヨーロッパ、アジア全体の経済状況や、地球の気候変動、あるいは新技術の開発などが重なって、地球全体を覆う「ふわっとした雰囲気」の影響を受けるものだと考えてます。これ多分、かなり正しいと思う。
もし転職面接して、最終面接まで行き、雰囲気がいいのになぜか合格しないなら、それは会社の採用担当者にとって、需要と供給の点であなたの存在がなんとなく「マッチしていないかもしれない」というふわっとした雰囲気によるもののはずなんです。
もちろん、そこで何かもう一押しすれば、さらに光る印象を残せるのかもしれません。でもそれは面談テクニックの部分なので、まあ次回はそうすればいいと思いますが、決して求職者の人格に問題があるとか、そういう事じゃないので。
無駄な面接繰り返すより起業する方法もある。
社会の雰囲気に合わせる事で消費しているのも馬鹿らしいので、起業してしまってもいいと思います。
例えば1年も2年も転職に失敗し、でも他にやりたい夢があり、事業計画もそこそこ綿密に作ってみた・・・ならなおさら。
でも。そこでとても危険なことが眠ってます。
「仕事は社会とつながること。一人だけで完成することはない」
フリーランスなら一人で仕事するものだと思っている人がいます。事業活動の部分ではそうですが、社会貢献するにはお客様がいて、常に仕事をするということは、生産者と消費者がつながることです。供給と需要を「接続する」ということです。
どんな人間も1日は24時間。できることは限られています。大企業が数百名体制で作るものと比べ、一人だけで作れるものの品質なんて、たかがしれてます。だからこそ、仲間が大事。下手すると、お客様よりも大事かもしれない。
夢を、論理的に語って仲間を魅了できるか。
社会貢献とは、
- 会社に就職して上司の期待に答えるか、
- 独立して顧客の期待に答えるか。
この2点しかない。
独立するなら仲間が必要です。仲間とは、
- 出資者、
- 家族、
- 従業員、
- アライアンスを組むパートナー
などです。自分の夢を、論理的に、丁寧に、言語化して他人を魅了できれば、仲間になってくれます。「論理的に」というのが重要なポイント。これがなければ、一時的に仲間が出来ても、何かの小さな問題ですぐに去ってしまいます。
夢は一人で追いかけても実現できないので、ネット経由でもリアル世界でもどこでもいいから、助けてもらえる仲間を見つけることが、本当に大事だと思います。