「ネットを使って何かやりたい。」
「ネットで簡単に稼ぎたい。」
という人が多いです。ネットを使うメリットは、土地もいらないし建物もいらないという事。イニシャルコストが桁違いに安い事がメリットだと言われます。
しかし、それって本当にメリットでしょうか?
土地とか建物を使うビジネスは、その土地や建物の有限の価値を利用したビジネスとも言えます。そこにしか無いものだから、ほかでは代用が効かない。だからそのレストランなど、そこに行かねば得られない価値という仕組みです。
ネットビジネスの特徴である「イニシャルコストを抑えるビジネス」は、言い換えれば「モノの価値を頼らないビジネス」とも言えます。
つまり結論は「ネットビジネスは、あなたの人間性が唯一の価値になる」という事。
ネットビジネス立ち上げるのに必要なのは、
- Webサイトのドメイン名(数年ごとに更新料を払う)
- Webサイト、SNSアカウント
- 連絡方法(電話、メールアドレスなど)
- 銀行口座
- 人間力(マジ)
こんだけです。これなら、仮に事業に失敗してもサクッと撤収できるし、別の事業を始めるのも楽です。いいですね。ただし、価値を高めるためにモノを活用できないので、人間力で勝負する!のです。
ただ、事業を始める敷居が下がったという事は、その分ライバルも増えたという事。似たようなアイディアの会社がたくさん作られてきていて、お客さんとしてもどこの会社に頼めばいいのかよくわからない状況です。仮にお金を払っても予想を下回る品質だったり、お金だけ振り込ませて消えてしまう会社だったらどうしよう、と言う感じですね。
だからこそ、昔ながらの伝統的な文化を踏襲して、まずは土地の権利を買う(または借りる)やり方が本来の形だ、と思ってしまう人もいると思います。いわゆる「逆張り」によって、社会のブームとは逆方向で活躍しようとする人。
こういうどちらか一方に偏った考え方は、僕に言わせれば、アホとは言いませんがかなり勿体無い。
ネット時代は一時的じゃない。恒久的な進化です。
インターネットって世界的に普及しているビジネスツールです。仮にあなたが使うのを拒否しても世界の社会を敵に回して勝てるわけはない。もうこれは取り入れるしかないのです。
時々、「電子書籍より紙がいい」とか「ストリーミングよりCDがいい」みたいな議論が起こることがありますが、全くのナンセンス。だってどちらにも良い面と悪い面があるし、どっちが絶対に良いと言う事はあり得ないからです。我々消費者としては、とにかく選択肢が増えた。それだけで良いのです。
「ネットにばかり依存していると、いざネットが無くなった時、使えなくなった時に勿体無い」って、一体一年のうち何回世界のインターネットがダウンしたか考えてみてください。
リアル店舗があると、そこに働く従業員たちに共通の意識を与えられると言う点もあるし、顧客に対しても実店舗があれば夜逃げされにくいし、電話やメールで伝わらなければ現地に直接出向いて伝える、と言う事もできる。実際にそうするかどうかは別として、安心感が芽生えます。
つまり、「ネットが無くなった時にために」なんて考えず、顧客の活動フィールドをしっかり捉え、両方の良いとこどりをし、両立を目指していくべきだと思います。
まとめ。
インターネットは単なるブームでは無い。
- 最初にイニシャルコストをかけてモノの価値を活用して時間をかけて回収するビジネス
- イニシャルコストを抑えて、人間力で短期に成功するビジネス
この2つの側面を理解して、両方を器用に活用するとさらに活路が見いだせると思います。