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Liskバージョン3で新しくなったVote(投票)について

投稿日:2021年9月20日 更新日:

Liskのおさらい。

  • ブロックチェーンのためのブロックチェーン:あなた自身のブロックチェーン(サイドチェーン)を走らせるための、基礎となるメインチェーン。
  • JavaScriptで、ブロックチェーン型のアプリが作れる。
  • Liskのメインチェーンを動かしているのは、デリゲート(Delegate)という代表者たち(投票で選ばれる)

今年の8月にLiskがハードフォーク(新バージョンのリリース)を実施してバージョン3となり、vote(投票)ルールが変わりました。昔からLiskを使っていない、新しいLiskユーザーにはなんの事やらわからないと思います。ガラリとリニューアルしたのです。



https://youtu.be/l4MLVtLaHaQ
ちょっぴりシュールなお祝いパーティー動画(公式)

一般的にブロックチェーンというと、誰でもコンピューターをネットワークに接続して、ネットワーク上の取引に不正がないかを監視する代わりに誰でもマイニング(コインを製造・入手すること)できる、と言われています。

しかしLiskでは、コンピューターに強くない一般ユーザーでも参加できるよう、別のユーザーに監視業務を委任します。この、コンピューターに詳しい監視員たちは、「Delegate(デリゲート)」と呼ばれます。

デリゲートへの「委任」はみんなの投票によっておこないます。この投票は、Lisk Desktopというウォレットアプリ上で実施できます。

新しいLisk Desktopアプリ2.0

たくさんの票を得た「デリゲート」の上位101人が、ネットワーク上の取引を監視する権利を得ます。また、その他2名のデリゲートがランダムに選出され、監視業務に参加可能となっています。

このデリゲートですが、コンピューターを使ってメインチェーン上の取引内容をチェックする仕事することで、その報酬としてLSKトークンというコインを入手します。デリゲートの中には、彼らが入手したLSKトークンのうち、一部を投票者にも還元している人もいます。

詳細は、公式Webサイトのブログ内、「New Voting Mechanism」のセクションをお読みください。

Contents

Liskのvote関連専門用語(英語)

参考出典:https://lisk.com/blog/research/3-new-dpos-lips-changing-voting-system-lisk

  • Delegate(デリゲート): Liskメインチェーンの取引内容を監視に参加を表明しているアカウント。誰でもデリゲートになることは出来ます(業務参加が認められるかどうかは別)。
  • Active delegate(アクティブデリゲート): 無事、業務参加が認められ、取引を監視(問題なければブロックチェーンにブロックを生成・追加する)するデリゲート。
  • Vote weight(ボートウェイト): 票に与えられた重み付け。投票されたその票に、どのくらいの影響度があるかを示す。
  • Delegate weight(デリゲートウェイト): ブロックチェーンのブロックを生成する可能性の高さ。ウェイトが多いデリゲートは、ブロック生成する可能性が高い。
  • Standby delegate(スタンバイデリゲート): 現在のラウンドではアクティブとはなっていない待機アカウント。

デリゲートの仕事

  • ノード(コンピューター)が動作している事を確認する
  • ネットワーク上の取引の情報を使って、(ブロックチェーンの)ブロックを生成する
  • 生成されたブロックに(自分が生成したこと示すために)署名して、
  • 結果をハッシュ化してその情報をネットワークへ送信し、結果を検証してもらう

デリゲートの選び方

デリゲートを選ぶポイント

  • Liskの世界を少しでも魅力的なものにするため、使いやすくするために、いろんなサービスやアプリケーションを作るデリゲート
  • 高い還元率を保証するデリゲート

のどちらかを基準に選ぶ形になるでしょう。

仮に還元率が低くても、その分良いサービスやアプリケーションを作ってくれるデリゲートがいれば、そこに投票をしたいものです。

投票人数

ひとつのLiskアカウントあたり、10名までのデリゲートに投票可能です。

投票はLSKトークンで

デリゲートに投票するには、LSKトークンを使用します。具体的には、好きな数量のLSKトークンをLisk Desktopアプリから送信します。送信すると、そのトークンは一定時間「ロック状態」となります。それは支払ったわけではありません。他へ送金できないように、ロックされるだけです。優柔不断に投票したり取りやめたり、など曖昧なデリゲート選出によるチェーンの危険性から保護するためかと思います。

投票用のLSKトークンは、10LSKの倍数と決められていますので、10LSK、20LSK・・・・という感じになります。

一度投票するとトークンはロックされ、2,000ブロックの処理が終わるまで(約5時間40分)取り消すことが出来ません。その後はデリゲートを投票対象から外すことで割り当てた分のLSKのロックが解除され、自分の手元に戻るそうです。

参考になるWebサイト(非公式)

投票のための操作方法
https://www.liskmagazine.com/ja/blog/2021/08/23/how-to-vote-for-delegates-after-consensus-change/

デリゲートの一覧
https://lisk.vote
https://lisk.observer/delegates
https://liskscan.com/delegates

還元率の確認(スプレッドシート)
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1JmFXFhtxCZIh2_oaFfpvzEf1tHxs8joqqG5X52KXF00/edit#gid=0

還元率の確認(開発中)
https://liskvoting.com

Liskアカウントがこれまで取得した還元の確認
https://liskrewards.com

各デリゲートからの情報
https://discord.gg/CdmPVrzv

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