自然災害も怖いけど、ウイルスによるパンデミックも怖い。
救世主だったはずのワクチンもいろんな怖い話が聞こえてきます。
政府や自治体に文句を言う暇があったら、少しは自分で勉強せい!ということを自分に言い聞かせ、頑張って勉強してみました。
mRNAとは、ファイザー社やモデルナ社が供給している、新しいタイプの新型コロナウイルスワクチンです。
[注意] これらは他社サイトの情報を元にまとめた情報です。何かの結論を誘導する意図はないので、結論は他人に任せず、ご自身で調査・判断してください。
Contents
研究論文は、事実を淡々と説明するだけです(判断は自分でね)
研究論文がわかりにくい、と言われるのはなぜか。
1. 英語だから
2. 答えをくれないから
主にこの2つが理由。
英語は、翻訳サイトもあるし、そんなに問題にはなりません。
2番目の「結論としてどうすればいいの?」の答えがないことが、読み手としてはボヤっとしてしまう部分です。
これに対し、世の中には「根拠はないまま意見を言う」論文もあります。このような文書を読んでその意見に流されてしまうようではだめ。
根拠をもとにして、判断は自分でする、という考え方が望ましいですね。
論文は普通の英語。研究論文は専門用語が混ざる
英語の部分については、専門用語を覚えられればほぼ楽勝。
英語の論文は通常、きれいな英語で書かれます。書き手のクセが強いような文章はないので、英語の基本文型を押さえれば読めます。
専門用語については、日本語の論文を読む場合と同様に、それ自体は読むだけでは意味がわかりませんから、その都度、ググるしかありません。
でも医療の専門用語はそのまま日本語でもカタカナになっているので、ググるとすぐに日本語の解説ページに出会えます。
テレビの情報番組は多数派に向けて構成
気になる情報っていうのはテレビの情報番組を見ていてもある程度得られます。
でもそれが健康被害、病気、に関連する場合には、やっぱり偏りのない情報を仕入れたいものです。
そもそもテレビ局は、電波法や放送法といった総務省の認可が必要です。
さらに民法のテレビ番組は無料で、番組制作にはスポンサーがお金を出しています。そしてそのスポンサーの各企業も、政府の認可を受けて事業をしているわけです。もうわかりますね?
「大多数」の視聴者が「求めている」内容を放送することが、商品広告を展開する機会を生みます。あえて少数派が求めている情報を届けるのは適していないメディアです(逆にこんな情報はインターネットが向いています)。
また、これは情報番組にもよりますが、コメンテーターとして出演しているのが「研究者」なのか、「医師」なのか、これも重要。
「研究者」は最新の研究結果、その事実を話します。
「お医者さん」は国家試験をパスし、厚生労働省の認可の元でお仕事をする人。厚生労働省に従う形です。
なので、クリーンな最新情報を得るには、なるべく自分で論文を読みましょう(研究過程の情報なので結論には飛びつかずに)。
同じ医療業界の人間で意見が割れる理由
これは推測ですが(おそらく当たっていると思います)。
ファイザー社(70,000以上の社員数)などの薬剤開発をしている会社は、そこそこの人件費をかけて多くの優秀な研究開発要員を雇用しています。モデルナ社は1,500人程度。
一方、オープンソースのように誰もが自由に研究開発し、それをインターネット上に論文という形で公開できます。個人も参加できるし、大学の研究員も積極的に論文を発表し研究に参加できる。企業と比べると予算が限られて、調査に時間もかかりますが、大手企業の医薬品成分をさらに分析して、新たな発見に協力するという動きも活発化しているのでしょう。
(企業や大学などの規模に関わらず)新情報を追加・共有していて、研究過程の情報なので、推定を疑い、実験し、結果を積み重ねている毎日。
「恐怖」ではなく「興味」が科学を、人類を進化させるのです。
そもそもウイルスとは?
人間の体に入り込んで、細胞の力を借りて自己増殖する悪い菌です。
「抗原」とも言われます。
そもそもワクチンとは?
様々な方法がありますが、ウイルスが体の細胞に入らないように邪魔をする「抗体」を作るための「きっかけ」を提供するものです。
ややこしいのは、「抗体」そのものではなくて、「抗体を作るお手伝いをする」まで、です。
実際に抗体を作るのは他の誰でもない、あなたの体の「免疫」です。
抗体を使った戦いに出てくる登場人物
- リボソーム:体内、偽物スパイクを作る場所
- B細胞:体内にある、抗体生成部隊
- 樹状細胞:体内にある、偵察機
- ヘルパーT細胞:体内にある、命令を出すマネージャー
- キラーT細胞:体内にある、戦闘員
これら全部、人間の体に備わっている機能です。
抗体を作るのはあなたの免疫。mRNAワクチンによる、戦いのシナリオ
ワクチン接種後、以下の内容が始まります。
- 「ワクチン」を注射する
- ワクチン内の「RNA」コードが人間の細胞(リボソーム)に入る<=ワクチンの仕事はここまで。
- RNAを元に、「リボソーム」が(ウイルスそっくりの偽物の)スパイクを作る
- 偽物スパイクを見つけた「B細胞」(免疫細胞)が、抗体を作る
- 「本物ウイルス」(スパイク付き)が体に入り、細胞に取り付こうとする
- B細胞で作られた「抗体」が本物ウイルスのスパイクにくっつき、細胞に入るのを邪魔する
- (抗体をすり抜けて感染したものについて)偽物スパイクを見つけた「樹状細胞」(免疫細胞)が、ヘルパーT細胞に報告する
- 「ヘルパーT細胞」(免疫細胞)が、キラーT細胞に攻撃命令を出す
- 「キラーT細胞」(免疫細胞)が、本物ウイルスに感染された細胞を攻撃する
参考:
以下に免疫が重要な働きをしているのかがわかりますね。免疫をたくさん持っておきましょう。食べ物で免疫は作れます。
ワクチンが抗体をくれるのではなく、抗体を作るのはあなたの「免疫」
よく勘違いしがちなのが、「ワクチンの液体の中に抗体が入っている」という話。
上記のように、mRNAワクチンはRNAを細胞に届けるまでしかしません。
そこから先はすべて、人間の仕事です。
スパイクって?
新型コロナウイルスにある「スパイク」もいくつかの部位に分かれます。
- S1と呼ばれる部分
- RBD(Receptor Binding Domain – 受容体結合部位、人の細胞にくっつくところ)ダウン型
- RBD(Receptor Binding Domain – 受容体結合部位、人の細胞にくっつくところ)アップ型
- NTD(N-terminal Domain – N末端、詳細不明)
- S2と呼ばれる部分
このスパイクが、人間の細胞の「ACE2」という部分にかちっとハマり、細胞内にヌルっと侵入してきます。
以下のサイトにアニメーションがあります。
あなたの体内で作られる抗体は、実は一種類じゃない
これも勘違いされがちですが、体内のリボソームで作られる抗体は、実は何種類もあります。主に、
- RBD抗体(RBDという部分にくっつくもの)
- NTD抗体(NTDという部分にくっつくもの)
- 感染増強抗体
があげられますが、実はこれらもさらに何種類にも細分化されます。
ファイザー社は当初「BNT162b1」という、RBD抗体だけのワクチンも試験していたものの、何らかの理由で最終的には「BNT162b2」という、RBDだけでなくNTDも対象としたワクチンを供給することにしたようです。
BNT162b2 m-RNAワクチン (BioNTech&Pfizer)
mRNAワクチンによってできる抗体が、逆に悪化させる可能性も
さらに、NTD抗体の作用に伴って、場合によってはADEと呼ばれる現象も確認されているようです。
大阪大学:新型コロナウイルスの感染を増強する抗体を発見―COVID-19の重症化に関与する可能性―
mRNAワクチンが効くとか効かないとか、死ぬとか死なないとか、いろんな情報が飛び交っています。どれが本当かは、誰もわからないので、多くの研究者が毎日必死で研究を続けています。
この時点で報道されている情報では二転三転するのは不思議ではありません。少しでも早く最新情報を知るには、研究論文を読むこと。体の基本的な仕組みを理解できれば、いろんなことが自分で判断できるようになりますよね。
今回は未知のパンデミック。これからの3回目のブースター接種が果たして功を奏すかどうかも含めて、誰かを頼りすぎず、他人を責めることなく(誰もがパニクっているので)、家族を守るためにも、少しずつでも自分で毎日勉強していきましょう。
いまのところ気になるのは、ワクチン接種でなぜ一部の人だけに、心筋炎や血栓が起きるのかのメカニズム・・・。