これを読みました。西野 亮廣さんが書いた書籍。お笑いの人だそうです。有名人です。でも知りませんでした。
知らなかったんですが、何で知ったかというと、Twitterか何かでこの動画の話題でバズってたんです。
この人はお笑いをやっている、という事らしいですが、前提知識のない僕から見ると、「ビジネスプロデューサーがお笑い界にも絡んでいる人」という感じです。
スピーチが面白いので上記の動画を見入ってしまったんですが、「未来は変えられない」ってところに「ん?」みたいになって突っ込み入れたくなりました。普通なら「過去は変えられないけど、未来なら変えられる!」と言われるわけですが、違う視点、違う表現。いい意味で、物は言いようだなと。
で、気になったのでこの方の本も読んでみようと。ポチッと買ってみました。
読んだ印象
- お笑いの方の語り口調なので、めっちゃ読みやすい
- なのにマーケティングやビジネスについてわかりやすく噛み砕かれている
- 自信のない青少年向けに、自信を持ってもらえるように心に語りかけている
- でも論理的
こんな感じの印象。
社会の中で、一人の人間はどのように存在していて、どのように価値があり、その価値は角度によって輝きもすれば曇りもするから、その角度を適正に調整する事で価値を最大化できるよ、というような事を学ばせてくれます。
この本からの気付き
いろんな「気付き」が得られまして大変勉強になりましたが、中でも特に印象的だったものはざっとこんな感じ。
- 広告効果のない広告
- ニュースになる事で周囲が広告を作る時代
- 相談する事より「相談される事」の気持ちよさ
- クリエイターとオーディエンスの中間であるキュレーターが巨大な購買層に
- 購入理由は一つより複数用意
- 宣伝により「予想できない驚き」よりも「安心・確実な期待に応えるもの」を届ける
- 顧客層のイメージから離れすぎないブランドイメージ
- 鎖国が生む独自性
- プロダクトに独自性が失われた今、人は「(独特な理念の)人そのもの」にお金を落とす
- 手に入らないものを手に入れる快感
- N字型の時間感情曲線
- 自分が活躍できる領域の確保
- 危険な世界ほどブルーオーシャン
- 無風は死亡
最近巷でよく最近聞く話というか表現ですが、「日本人は同調圧力に弱い」という表現があって、僕はすごく同意してて、特にネットに依存していない人ほど同調圧力に弱いよなあ、と感じるんです。リアル社会には他人を上から押さえつけるタイプの人が結構多いように思うんですが、そういう社会ではチャレンジャーは自分を殺して権力者になついたフリをして我慢するか、あるいは負けじと突っ走って結局押しつぶされるというのが日本の「常識」。だから怖気付いてしまって世界の競争から取り残されてしまってます。
そんな日本で、無実の若者を応援する書籍です。僕は若者ではありませんが、応援されました。ぜひ、読んで見て下さい。おすすめです。